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少子化について考える

ここのところ将来の年金制度が心配され、マスコミにおいてしばしば年金問題が大きく取り上げられていますが、この問題の根本は日本国民の著しい少子化にあることは周知の事実でしょう。

昨年発表された人口動態統計によると平成14年の出生数は前年より約17,000人減少し1,153,866人、合計特殊出生率も1.32人と共に過去最低を記録しました。少子化の最大の原因は晩婚化と未婚率の上昇にあると考えられますが、その解決策として考えられることは、
1)女性が出産を諦めることなく仕事ができる環境をつくること
2)子供を持つ幸せ、家庭の素晴らしさを教育すること
3)若すぎる、未婚のため、親の反対と言う理由でやむ終えず妊娠中絶を選択する若い人たちに、出産・育児に対する経済支援をし、子供を育てられる環境を作ることなどです。

未婚の女性にも安心して子供を育てられる環境を整える、子供を産みたい10代女性への出産・育児支援するなども少子化対策としては現実的で有効な方法ではないかと考えます。
また、子供が欲しくてもできない不妊症患者への支援も今後の少子化対策の重要な課題でしょう。 

美しが丘ウイメンズクリニック 王 正貫

ピルと性感染症

1999年9月に低容量ピル承認されてからすでに4年が経過しましたが、我々産婦人科医の努力もあり、女性の間で認知されるようになり、徐々に浸透して来ているように思われます。承認当初はコンドームの使用が減り、HIV/AIDSなどの性感染症が拡大するのではないかとの危惧がありました。
一方、ピルを服用することによって上行感染を予防する効果があり、さらに、月経血量の減少、月経血の逆流防止などが上行感染の予防に役立っているといわれ、この結果として淋病やクラミジアによる骨盤内感染症を低下させるという副効用が認められています。
しかし、ピル服用中の女性のHIVに対する感受性は、非服用者に比べて高く、ピル服用はクラミジアや陰部潰瘍に対する感受性を高めることなどからHIVへの感受性の増大も予想されています。

ところで、避妊法はそれぞれのカップルや個人が個別的に選択するものですが、単一の方法ではSTDの予防にも、安全かつ確実な避妊法としても効果的ではありません。したがって、それぞれの避妊法のメリット・デメリットを考慮して選択する必要があります。結論から言えば、ピルや子宮外避妊器具(IUD)はSTDを予防する方法にはならず、最も強力な武器はセックスをしないか、男性あるいは女性側に装着するコンドームを使用する以外にはないと言うことになります。
しかし、コンドームの問題点は、ピルやIUDほどには避妊効果に信頼がおけないということであるその意味からも我が国のように、コンドームで避妊もSTD予防もできるという考えはこの際改めなければならないでしょう。

「避妊には女性が主体的に取り組める方法を、HIV/AIDSを含むSTDの予防には男性あるいは女性に装着するコンドームを。」と言うことを改めて強調していくところです。

美しが丘ウイメンズクリニック 王 正貫